アジアとサッカーとベルマーレと

地元湘南ベルマーレへの思いと、これまでさすらっていたベトナムやアジアの国々、これらをサッカーと言う切り口でつないで見たらどうなるかなあと言う思いで書き始めてみようと思います。

ベトナム・プロサッカーリーグ運営に日本人??東南アジアとJリーグの結びつき

 2013年、明けましておめでとうございます!いきなり風邪をひいたりもしてしまった年明けですが、昨年はさぼっていた発信の地として、またブログ書きを活性化させられたらいいなあと思っております。正月の目標とか言うと肩肘張りますが、心がけとして頑張っていこうと思います。これまでアメブロに書いていたものは平塚で考えたアジアのこととしてベトナムや中国のアジア社会経済、そして自分自身のことについて書いていこうと思いますが、そこに書くとテーマ的にちょっと「浮く」(!?)、けど最近注目高まりまくりのベルマーレやサッカー関係、そしてそこから見たアジア各国(特にベトナムなど)との関係について書いてみようと思っております。どちらもお見知りおきのほどを宜しくお願い致します。


 さて、一昨年北京から日本の地元に戻ってやたら湘南ベルマーレにハマって以降注目しているサッカーの話題は、それ自身としてスポーツ観戦として楽しんでいますが、日本とアジアをつなぐ切り口としても面白いと思います。ベトナム・ハノイ在住の友人から教えてもらい、年明け気になった記事は「ベトナムプロサッカー社(VPF)に日本人副会長就任か!?」というニュース。VPFは会社形態ですが、ベトナムのプロサッカーリーグであるVリーグを運営する組織です。

$平塚で考えたアジアのこと-marinos
このJリーグの熱気と東南アジアの熱気をブレンドすることができるか?
(写真は第91回天皇杯準決勝のマリノスサポーター)


 ベトナムのサッカー専門紙「BongDa」ウェブサイト昨年12月30日付記事によると、副会長候補は田部和良氏。Jリーグチェアマン(大東チェアマンのこと?)直々にVPFに紹介されたとあります。田部氏は横浜FCアビスパ福岡、そして2012年まではFC琉球でクラブ経営に関わっていたとして、2004-2007年はフランスのグルノープルフット38でもクラブ経営に関与したと紹介されつつ、2013年の正月明けにもベトナムに飛び契約をするかと伝えています。(以上全てママ)

 同じくベトナムメディアのNguoiLaoDongでも同様のニュースが伝えられ、今年は日越友好40周年という節目の年で、Jリーグからも3つ程のチームがベトナムを訪れて交流を行うだろうとしています。しかし、同ThanhNienオンライン記事にはこのアイディアに慎重な意見も。経済発展の度合いも全く違う日本からのリーグ経営者を連れて来て、それとベトナムの現状が合うのか、そこに危惧を抱く(まあ真っ当な)コメントです。

 特にこの記事の中でも触れられているとおり、ここ数年はベトナム国内経済も好調とは言えず、これまでがっつりクラブをサポートしていたベトナム企業も厳しい状態。最近ではハノイFCチャアマン、ベトナムのプロサッカーリーグ(Vリーグ)副会長でもあったAsia Commercial BankのNguyễn Đức Kiên氏が横領などの罪で逮捕され、同クラブも解散となるなど、Vリーグの各クラブの経営は厳しい状態が続いています。それらも背景にあってのこういった慎重コメントでもあるのでしょう。ただそれがゆえに、しっかりとしたリーグ経営のノウハウを模索しているというのもベトナムのサッカーリーグの現実のようです。

 近年日本サッカー関係者、例えばJリーグなどは東南アジア進出を活発にしていて、ベトナムもタイやミャンマーなどと並んで東南アジアでプロリーグと提携関係にある国の一つです。この件では電通がベトナム現地会社と合弁でDentsuAlpha(何かウェブサイトの情報量が少ないのですが・・・)という広告会社を設立し、そこが推し進めているようです(電通のプレスリリース参照)。ベトナムのプロサッカー、代表のレベルは正直「?」ですが、9千万人を超える人口かつサッカーに関しては相当熱いサッカーファンがいることは事実。既にベトナムのケーブルテレビでは毎週2試合ほどJリーグ生中継も始まっており、いよいよ日本側が人材も送る(と伝えられていますが、日本側の仕掛けがどれだけなのかは不明ですが)となれば更なる緊密化は本格的でしょうか。

 各種サッカー雑誌でも「その熱気を取り込め!」と熱いアジア市場、東南アジアにおける日本サッカーは新たなブランド、ソフトパワーとしても有効なはず。欧州で活躍する日本人の多さからも、日本のサッカーレベルの高さはベトナムにも伝わっています。更に具体的なクラブ間交流、人の交流などが始まると面白いことになりそうです。